ヘバーデン(Heberden)結節,DIP関節症
部位手指 症状痛み
原因加齢変性 対処専門医の診断

60歳以降の女性に多い。DIP関節の肥大,変形。衝撃が加わると痛むことがある。長期的には痛みは自然に消退する。

手の関節
ヘバーデン結節の病理

指先から1番目の関節に発症した変形性関節症のことです。ヘバーデン結節は、手の変形性関節症のなかでは、最も発症頻度が高いと考えられています。

ヘバーデン結節の症状

手指の変形性関節症の初期には、関節の痛みや腫れ、熱感などの症状があります。また、関節に発赤を伴う場合もあります。関節の痛みは、物を握ったり、つまんだり、持ったりするといった動作のときに起こり、手指を動かさずに安静にしていれば、痛むことはほとんどありません。
 変形性関節症が進行すると、軟骨がすり減っていきます。それにつれて、関節の動きが悪化し、指を動かすことのできる範囲も限られてきます。関節が曲がってしまい、指をまっすぐ伸ばすことができなくなる場合もあります。また、軟骨の減りが強くなると、靭帯が緩んで関節が不安定になり、関節の変形が進み、指が横に曲がってくるといった症状も起こってきます。
 関節に、内部が透けた「いぼ」のようなものができることもあります。これは「粘液のう腫」といって、関節を包んでいる関節包の一部が飛び出してきたものです。
 なお、軟骨が激しく摩耗した部分では、硬い骨同士が直接接触することになります。その刺激によって、骨の辺縁に「骨棘」という、とげのようなものができ、関節の変形が、さらにひどくなります。
 指の変形性関節症の多くは、数年で進行が止まり、痛みも治まってきます。ただし、痛みは治まっても、変形した関節は元には戻りません。

医療機関での診断

手指の変形性関節症の診断では、問診、診察、エックス線検査などが行われます。問診では、症状のほか、突き指などの外傷の有無、皮膚病の経験などについて話を聞きます。診察では、患部を圧迫したり、指を横に傾けるなどして、痛みやぐらつきなどの異常がないか調べます。エックス線検査では、患部のエックス線写真を撮影して、実際に関節の状態を調べます。エックス線検査によって、変形性関節症かどうかを最終的に診断されます。

医療機関での保存的治療法

手指の変形性関節症の治療には、保存療法と手術療法があります。治療の中心になるのが保存療法で、次のような治療を行います。

患部を動かさない
患部を安静にすることが大事です。関節が不安定な場合は、布製のテープを巻いて固定します。関節が安定すると同時に、患部の安静にもなります。
「タオルやぞうきんを絞る、物をつまむ」といった動作は、痛みの原因になります。こうした患部に負担をかける動作も、なるべく避けるようにしましょう。
外用薬を塗る
患部に、軟膏や湿布薬などを使うこともあります。関節に湿布薬を貼れば、患部の安静にも役立ちます。水を使う仕事が多い場合は、外用薬を用い、仕事の後にこまめに塗るようにしましょう。
患部を温める
医療機関では、温めて液状に溶かした、ろうのような「パラフィン」の中に、患部をつけて温める「パラフィン浴」を行うことがありますが、定期的に通院する必要があります。家庭では、入浴のときに、患部をよく温めるとよいでしょう。
非ステロイド性消炎鎮痛薬を服用する
痛みがつらい場合には、非ステロイド性消炎鎮痛薬を服用することがあります。

医療機関での手術療法

軟骨がすり減り、関節がぐらついて不安定になってくると、手術を行うことを考慮します。ただし、手術方法は、発症部位によって異なります。
 へバーデン結節の場合は、軟骨を完全に取り除き、骨と骨とを接合する「関節固定術」が行われます。手術を行うことで、関節が安定して、痛みもとれますが、関節を動かせなくなるため、運動障害が起こってきます。

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