骨粗鬆症

骨粗鬆症は、骨量が減少して骨がもろくなる病気で、骨折しやすくなります。女性に多発します。骨粗鬆症だけでは疼痛はありませんが、ちょっとしたことで脊椎圧迫骨折を起こし寝がえりが困難となり、円背,腰背痛を起こします。

部位腰殿部 症状変形
原因加齢変性 対処専門医の診断
骨粗鬆症の病理

「骨租鬆症」とは、骨を構成している組織の密度(骨密度)が低下し、鬆が入ったように骨が粗くスカスカになり、もろく折れやすくなった状態をいいます。
 皮膚と同じように、骨も絶えず新陳代謝を繰り返しています。「破骨細胞」が古くなった骨を破壊し(骨吸収)、「骨芽細胞」が破壊された骨を再生することで(骨形成)、強くしなやかな骨が保たれているのです。
 ところが、次のような危険因子があると、骨吸収と骨形成のバランスが崩れやすくなります。破壊される骨の量が、形成される骨の量を上回ってしまうと、骨密度が低下して、骨粗鬆症を引き起こします。

骨粗鬆症を引き起こす危険因子
体型・体質 小柄で華奮な人、近親者に骨粗鬆症の人がいる場合は、体質的に骨租鬆症にかかる確率が高くなります。
年齢・性別 骨粗鬆症は女性、なかでも閉経後の女性に発症しやすいことがわかっています。その一因は、女性ホルモンが骨量と密接にかかわっているためで、女性ホルモンが激減する閉経後の女性は、骨量も一気に減少しやすいのです。  ただし、男女を問わず、加齢とともに骨の代謝機能が衰えてくるため、男性も80歳以上になると発症率が高まります。
生活習慣 偏食やダイエット、過剰な飲酒や喫煙、日光を浴びる時間の不足は、カルシウムやビタミンDなど骨に必要な栄養素が不足したり、その吸収を妨げる原因になります。運動不足も危険因子の1つです。骨形成を促進するには、体を動かして骨に適度な負荷をかけることが必要だからです。
その他 肝臓病や腎臓病などの内臓の病気がある人や、胃や腸の切除手術を受けた人は、カルシウムの吸収率が悪くなるため、骨粗鬆症を起こしやすいといえます。糖尿病や甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患や、卵巣の摘出手術を受けた人なども要注意です。
骨粗鬆症の症状

骨粗鬆症では、多くの場合、無症状で、「骨折」、あるいは骨がつぶれる「圧迫骨折」を起こして、初めて気づくケースがほとんどです。骨粗鬆症による骨折は、激痛を伴うとは限りません。骨が徐々につぶれて、「背中や腰が痛い、または重苦しく感じる、背が低くなる、背中や腰が曲がる」などの症状で現れることもあります。
 骨折が起こりやすい部位は、背骨、脚の付け根(大腿骨頚部)、手首の骨です。骨租鬆症による骨折は、ちょっとした転倒や打撲などで容易に起こることがありますが、背骨では、押しつぶされることによる圧迫骨折や骨折に伴う変形が徐々に進むのが特徴です。
 背骨は椎骨が積み重なって構成されていますが、もろくなった骨がその重みに耐えかねて圧迫骨折でつぶれたり、骨折に伴って椎体が変形してしまうのです。しかも、背骨の圧迫骨折は、本人は骨折が起こったことに気づいていない場合がよくあります。
 そのため、患者さんは思い当たる原因がないのにがんこな腰痛や背部痛に悩まされ、生活に支障をきたしているケースが多いのです。また、発見や治療が遅れると、症状が悪化して日常の動作が不自由になったり、寝たきりを招いたりすることから、深刻な問題となっています。
急性期の症状
 あるとき突然、背中や腰に強い痛みが起こります。前かがみになったり、動作をするときに特に痛みが強くなります。朝、起床時に、背中や腰が痛むのも特徴です。また、寝返りが打てなくなったり、あお向けに寝ることができなくなったりします。こうした症状が2〜3か月間続きます。
慢性期の症状
つぶれた骨が固まると、通常、痛みは治まりますが、背骨の変形が進み、圧迫骨折が重なると、背中が後方に弯曲して丸くなったり、背が低くなることもあります。
 なかには、急性期を過ぎても腰痛や背部痛が続いたり、しびれや感覚鈍麻、麻痺などの神経症状が現れることもあります。これを「遅発性神経麻痺」といいます。骨がつぶれたり変形して、脊髄や馬尾・神経根を圧迫するためです。特に椎体の後ろ側がつぶれると、脊髄や馬尾・神経根を圧迫しやすくなります。
 また、つぶれた骨の内部の血管が圧迫され、血流不足に陥った骨が壊死して「阻血性椎体圧潰」が起こった場合も、敵しい痛みが続いたり、遅発性神経麻痺が起こることがあります。

圧迫骨折とは
 骨折には、鋭い衝撃が加わって、骨が折れるタイプもあれば、もろくなった骨に負荷が加わることで、ぐしゃりとつぶれるタイプもあります。後者を「圧迫骨折」といい、骨粗鬆症ではよく見られます。
 圧迫骨折が最もよく起こるのは腰椎です。腰椎には、常に上半身の重みが加わるため、圧迫骨折が起こりやすいのです。腰椎に圧迫骨折が起こると、その周囲にある神経が刺激されて、激しい腰痛を引き起こします。圧迫骨折の場合、つぶれた骨は元に戻りませんが、静かに寝ていれば1〜2週間ほどで痛みは治まります。完全に痛みがとれたら、骨粗鬆症の治療を行うと同時に、姿勢を保つための体操や訓練などを行います。
そのままはうっておくと、背中や腰が曲がってきたり、時には足が動かなくなってしまうこともあるので、専門医のもとできちんと治療を受けることが大切です。

医療機関での診断

骨粗鬆症の診断では、まず問診が行われ、年齢や前述の危険因子が確かめられます。次に触診が行われ、どこがどのように痛むかが確認された後、次のような検査が行われます。
エックス線検査
 圧痛がある部位を中心に、「エックス線撮影」が行われ、骨の状態が調べられます。これによって、骨折はもちろん、骨の組織構造も見ることができます。
 骨は、骨の表面にある「皮質骨」とその内側に詰まっている「海綿骨」とで構成され、海綿骨は小さな骨(骨梁)が縦横にびっしりと張り巡らされた構造をしています。骨粗鬆症になると、この骨梁の目が粗くなり、エックス線で見ることができます。
骨量計測検査
 骨量を測定する装置がある医療機関では、より精密に調べるために骨量も測定します。
 骨量計測検査にもいろいろありますが、現在最もよく行われているのは、「デキサ(DXA)法」です。ごく微量のエックス線を照射し、人体を透過したエックス線の量を測ることで、骨量を測定できます。
 現在では、皮質骨と海綿骨を別々に測定したり、海綿骨の骨梁1本1本まで調べられる装置などの開発も進んでいます。
鑑別のための検査
 骨粗鬆症は、甲状腺機能亢進症など内科的な病気があって、起こっている場合もあります。また、「転移性骨腫瘍」や「多発性骨髄腫」など、骨粗鬆症と症状がよく似た病気もあります。
 そこで、これらの病気と鑑別するために、さらに血液検査や尿検査、CT(コンピュータ断層撮影)検査やMRI(磁気共鳴画像)検査などが行われる場合もあります。
治療のための検査
 治療方針を立てたり、治療経過を観察するために、「骨代謝マーカー」という検査が行われることもあります。血液や尿中に含まれている成分を調べることで、骨吸収(骨の破壊)と骨形成の状態を把握できます。最近注目されている検査法です。

骨粗鬆症の基本的治療法

骨粗鬆症によって骨折が起こった場合、骨折の治療と併せて、原因である骨租鬆症の治療も行うことが肝心です。一度骨折した人は、再び骨折を起こすリスクが非常に高くなります。骨折の再発を防ぐためにも、食事療法運動療法薬物療法など、骨粗鬆症の基礎治療は不可欠です。
食事療法
 骨粗鬆症の食事療法は、毎日の食生活のなかで、骨の形成に必要な栄養素をしっかりとるとともに、いかにこの栄養素を骨から、逃がさないかがポイントになります。

カルシウムをたっぷりとる 骨を丈夫に保つには、骨の材料となるカルシウムが欠かせません。ところが、成人のカルシウム所要量が1日600mgなのに対し、日本人の平均摂取量は所要量を満たしていません。
1日600mgというのは、健康のために最低限必要な量です。乳製品や大豆製品、小魚や野菜など、カルシウムを多く含む食品を意識してとるように心がけましょう。
ビタミンDやマグネシウムをとる カルシウムを効率よく吸収するには、魚介類やきのこ類などに多く含まれるビタミンDが必要です。ビタミンDは、肝臓や腎臓で活性化されて「活性型ビタミンD」となり、腸管でのカルシウム吸収を促進します。適度な日光浴によって体内で合成されます。
また近年、マグネシウムは体内でカルシウムと複雑に作用し合っており、マグネシウムが不足すると、骨に悪影響が及ぶことがわかりました。そこで、カルシウムとマグネシウムを2対1くらいの比率で摂取することが推奨されています。マグネシウムは海藻類やナッツ・豆類に多く含まれています。
リンや塩分は控える カルシウムとリンは、血液中で常に一定のバランスを保っており、カルシウムが減るとリンが増え、リンが増えるとカルシウムが減るという、相関関係にあります。
リンは加工食品の添加物に多用されているので、インスタント食品やスナック菓子、炭酸飲料などはなるべく控えましょう。
さらにナトリウム(塩分)のとりすぎもカルシウムの吸収率を低下させるので、できるだけ塩分も控えることが大切です。


運動療法
 骨の維持や形成には、運動を行って、骨に適度な圧力を加えることが必要です。
 運動といっても難しく考える必要はなく、ゲートボールや水泳、ウオーキングなど、自分が楽しんでできるものであれば何でもかまいません。なかでも、ウオーキングはお年寄りにはお勧めの運動です。
 逆に、苦痛を伴うような運動は禁物です。継続することが第一なので、自分のペースに合った運動を見つけてください。また、転倒などの事故に注意してください。
薬物療法
 骨粗鬆症の治療薬には、骨に必要な栄養を補充するための「栄養補充薬」と、骨量を増やすための「骨粗鬆症治療薬」の2種類があります。

栄養補充薬

カルシウム製剤 カルシウムはなるべく食事から摂取することが理想ですが、お年寄りは牛乳などが苦手なことも多く、努力しても目標量に達しないことがあります。このようなときは、カルシウム製剤を用いて不足分を補います。
活性型ビタミンD製剤 ビタミンDは、肝臓や腎臓で活性化され、カルシウムの吸収を助けます。お年寄りの場合、食物の消化・吸収機能が低下するほか、腎機能も低下するため、活性型ビタミンDが産生されにくくなります。そこで、お年寄りや腎臓病を患っている人、またカルシウムの摂取量が少なく吸収率を高める必要がある人には、活性化したビタミンDを外から補充します。
ビタミンK剤 ビタミンKには、骨にカルシウムが沈着するのを促進する働きがあります。つまり、骨形成を促して、骨量を増加させる作用があるため、骨代謝が低下したお年寄りに用いられます。

骨粗鬆症治療薬

ビスフォスフォネート製剤 骨吸収(骨の破壊)の役割をしている「破骨細胞」の働きを抑え、骨吸収を抑制する薬です。その作用は強力で、骨量の減少を防ぐばかりか、1年間に6%ぐらい骨量を増やす効果があるといわれています。
骨折予防にも大いに威力を発揮するといわれ、今後はこの薬が主流になっていくのではないかと考えられています。
エストロゲン製剤 エストロゲンとは女性ホルモンの一種で、骨吸収に関与しています。閉経後の女性に骨租鬆症が多いのは、閉経を迎えると、このエストロゲンの分泌が急激に減少するためです。そこで、閉経後に骨量が著しく減少した女性には、不足しているエストロゲンを薬で補充する治療が行われることがあります。
ただし、エストロゲン製剤は治療効果が高い反面、「乳がん」や「子宮体がん」を発症するという副作用が起こることもあります。そこで、エストロゲン療法を行う場合は、定期的に婦人科でがん検診を受けることが必要になります。
カルシトニン製剤 カルシトニン製剤とは、甲状腺から分泌されるホルモンを人工合成したもので、破骨細胞を減らしたり、骨の表面から破骨細胞を引き離して、骨吸収を抑制する作用があります。
注射薬で、通常1週間に1回行います。圧迫骨折による痛みを抑える効果も高く、早い人では使い始めて2〜4週間後には痛みが消えます。そのため、背中や腰に痛みを訴える人によく使われます
医療機関での保存的治療法

骨粗鬆症による脊椎骨折が起こった場合、症状が痛みだけのときは、まずは保存療法を行って様子を見ます。
急性期〜亜急性期
 横になって安静を保つことが第一です。脊椎にかかる負担を軽減し、さらに骨が変形したり、つぶれるのを防ぐためです。
 痛みには非ステロイド性消炎鎮痛薬を用います。骨の破壊を抑えるビスフォスフォネート製剤やカルシウム製剤を併用することもあります。患部を固定するために、コルセットや矯正ギプスを装用します。ただし、コルセットの使用は長くても2か月程度です。痛みが軽くなってきたら、使用をやめることが大切です。
 痛みが軽くなったら、いつまでも動かないでいるのはよくありません。筋力が落ちて、体の機能が低下してしまいます。リハビリテーションをかねて、少しずつ日常の生活動作を始めるようにしてください。
慢性期
 2か月以上頑固な痛みが続くような慢性期の治療では、基本的に非ステロイド性消炎鎮痛薬やコルセット装用などの急性期の治療を継続します。しかし、高齢者では消炎鎮痛薬による腎障害が起こりやすくなるなど問題となることが多いので、運動療法や物理療法を中心にするほうが安心です。
 具体的には、背骨の変形による姿勢の悪化を防ぐ体操や運動をしたり、温熱療法や電気療法で患部を温めて痛みをやわらげます。骨折の原因となる転倒を防ぐために、バランスを保つ歩き方の訓練も必要です。

新情報
「進行性後弯」「椎体偽関節」の存在がわかってきた
 骨粗鬆症の脊椎骨折では、保存療法を行っても痛みが持続するケースがあります。近年、その原因がわかってきました。
 「進行性後弯」は骨の変形が進み、椎体が強くつぶれてしまうものです。圧迫で骨の血流が阻害されて「阻血性壊死」が起こり、徐々に椎体がつぶれていき、「椎体偽関節」を招いてしまいます。
 「椎体偽関節」は、骨折によって椎体に割れ目が生じ、動作に伴って口をあいたり閉じたりするようになるものです。あお向けに寝ることができなくなったり、頑固で強い痛みの原因となります。

医療機関での手術療法

保存療法を行っても症状が改善されないときや、脊髄や神経が圧迫されて、脚のしびれや麻痺などの神経症状が起こってきた場合は、手術を考える必要があります。
脊椎を再建する手術
 つぶれた脊椎をなるべく元の状態になるように再建する手術です。腹側から手術する前方手術と背中側から行う後方手術がありますが、高齢者では、後方手術のほうがその後の経過がよい場合が多いといえます。
 手術ではつぶれて脊柱管内に飛び出した骨片を除去したり、脊髄や神経を圧迫しないように骨の位置を調整して、金属製の器具を使用したり、骨を移植したりして脊椎を固定します。
 ただし、再建手術では、骨粗鬆症の進行で脊椎後弯がさらに進むことがあります。
また、患部以外の骨が弱ってくるので、固定した器具がゆるむことがあります。
椎体内注入療法
 これは最近開発された新しい治療法です。折れたり、つぶれた脊椎に後方(背中側)より小さな孔を開けて、椎体内に練り歯磨き状の骨ペースト(リン酸カルシウム骨セメント)を注入するというものです。骨ペーストはすぐに固まって椎体の変形を整復できるうえ、本物の骨と変わらない強度を保つことが可能です。簡単な手術で、患者さんの体の負担も軽くてすみます。骨折が起こった直後でも行えます。
 ただし、椎体内注入療法は変形したり、ずれた骨が脊髄や神経を圧迫している場合には行うことができません。

日常生活での対処法

住まいや衣服などを工夫ん、転倒による骨折を防ぐ
 骨租鬆症の人は、日常生活のなかで次の点を心がけることも大切です。
転倒の予防
 骨粗鬆症は自覚症状がないままに進行し、ある日突然、骨折という形で現れる場合が少なくありません。それも尻もちをついたり、転んで床に手をついたなど、ささいな衝撃で骨折してしまうケースが多いのです。
 特にお年寄りは、足腰の筋力や反射神経も衰えてくるために転倒しやすく、骨折を起こしやすいといえます。お年寄りの事故原因を調べたデータによれば、屋外よりも、むしろ慣れているはずの自宅で、階段から落ちたり、廊下や浴室で滑ったり、敷居などの小さな段差につまずいたりなど、日常的な動作で転倒している人が多いのです。
 ですから、特にお年寄りのいる家庭では、転倒を防ぐための生活環境づくりを心がけてほしいものです。外出時の服装などにも気を配りましょう。例えば、すそが絡まりやすい衣服や、サンダルや履き慣れない靴は、転倒による骨折を招きやすいので、できるだけ避けることが大切です。
痛みを和らげる工夫
 痛みがある場合は、鎮痛作用のある外用薬や内服薬を上手に使って、患部の安静を保ちます。ただし、いつまでも安静にしているのは、運動量が不足して筋力の低下を招くうえに、骨に含まれるカルシウムも減少してしまうので好ましくありません。
 多少の痛みなら、腰部をコルセットで固定し、なるべく寝込まないようにすることが大切です。コルセットを使えば、日常の動作もかなり楽になります。
 また、腰をホットパック(ジェル状の温熱剤が入ったパック)などで温めると、痛みの軽減に役立ちます。

日常生活での注意点と住まいの工夫
足元は明るくする 足元が暗いと転倒しやすい。寝室や廊下、階段などには足元を照らせるような常夜灯をつけておけば夜でも足元が明るくなり、転倒防止に役立つ。
外出時は履き慣れた靴で 外出するときは、履き慣れた運動靴などを使う。また、ふらつくことがある人は、杖を用いるとよい。雨などで地面が滑りやすい日は、なるべく外出を避ける。
段差のある部分にひと工夫する 階段などには滑り止めをつけたり、手すりをつけて、転倒を予防する。また、室内の段差がある部分には、三角の板を置いてスロープ状にする。
すそがまとわりつかない服を選ぶ すそが長くて、足元にまとわりつくような服では、うっかりすそを踏んでしまい、転倒することも。ズボンや、足に絡まない程度の長さのスカートにする。
室内を整頓する 座布団につまずいたり、新聞紙を踏んで足を滑らせることもある。座布団や新聞紙は、重ねて、まとめて置くなどして、整理整頓しておく。
滑りやすいところには手すりを 浴室やトイレなどのタイルは滑りやすい。手すりをつけて体を支えることで転倒を予防できる。また、脱衣所、浴室にはいすを置くなどして、転ばないようにする。

骨粗鬆症の予防法

前述の食事療法や運動療法は、そのまま骨粗鬆症の予防にもつながります。身の回りから転倒事故を招く要因をなるべく排除することが大事です。
 足をひっかけやすい電気製品のコードを部屋に横切らせたり、床に物を置かないようにし、階段には滑り止め、風呂場には手すりを付けるなど、工夫してください
 さらに簡単な体操を行うと、より効果的です。腹筋や背筋、股関節の周りの筋肉を鍛えることで、背中の変形を防ぎ、腰痛を和らげる効果もあります。
 骨租鬆症は早期に発見して、適切な治療を受ければ、進行を食い止めることが十分可能な病気です。危険因子を1つでも抱えている人は1年に1回、骨の健康診断を受け、「痛み→寝込む→足の筋力の低下→寝たきり」の悪循環を防ぐためにも、早期発見に努めてください。

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