足関節部の捻挫と靭帯損傷
部位足関節 症状運動制限
原因外傷性 対処冷却療法

足関節はくじきやすい。いわゆる捻挫と靭帯損傷を伴うものがある。前脛腓靭帯の圧痛と不安定性をよく調べる。

足関節部の捻挫と靭帯損傷の病理

関節が外力によって過度の運動を強制された場合に生じた関節の靭帯,関節包,皮下組織などの損傷を捻挫という。骨折,脱臼,腱断裂は除外される。最近ではスポーツによる損傷が多く,足関節でも膝関節と同様に靭帯断裂を捻挫とは別にして考えることが多い。

足関節部の捻挫と靭帯損傷の症状

足関節に腫脹があり,関節包や靭帯損傷部に圧痛があり(頻度の高い内側にひねった損傷では,外果の直前部の圧痛),外力によって強制された方向への動かされると痛みが再現される。

医療機関での診断

まず問診において,外力によって強制された足関節の方向(外反,内反など)を問うことが大切である。局所所見としては足関節に腫脹があり,関節包や靭帯損傷部に圧痛があり(頻度の高い内反損傷では,外果の直前部の圧痛),外力によって強制された方向への他動痛がある。前距腓靭帯,踵腓靭帯の断裂が多い。
 重症例では関節の不安定性が生じるので,疑わしい場合には局所麻酔下に内反,外反,前後引き出しを行ってみて不安定性を調べ,ストレスX線写真撮影を行う。前方引き出し5mm以上,内反ストレスで10°以上を陽性とする。

医療機関での保存的治療法

初期には局所の冷却,圧迫包帯,患部の挙上が有効である。これだけで疼痛の治まらない例には,固定のためテーピングないしギブス固定が必要である。
 テーピングは初期の固定に1〜3週間用いる他、捻挫の再発防止にも有用である。テ-ピングは下腿下1/3の外側から足底をまわして,下腿下1/3の内側へ巻きつけるテープと,果部を中心に前方から下腿の後面を回して前方へ巻きつけるテープを交互に重層させる。循環不全にならないように足関節の前方は全長にわたって,テープを巻かず間隙をあけておくことが大切である。
 足関節部の不安定性が強いもの,足関節をどの方向に動かしても疼痛のあるものには, 3〜6週間の下腿から足尖までのギプス固定が必要である。

医療機関での手術療法

ギプス除去後も不安定性の強いものや若年者で活動性の高い患者には,靭帯修復手術が行われる。

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