骨肉腫

骨の組織に腫瘍細胞が発生し組織を形成するもので,15才前後に多くみられます。外傷を契機にして発見されることもあり、痛みを自覚せずにかばっているので,大腿四頭筋萎縮が先行しています。

部位膝関節75%、次に肩関節 症状可動域制限
原因腫瘍性 対処専門医の診断
骨肉腫の病理

骨肉腫の主体を成す組織によって,3つのタイプに分類されます。
(1)骨形成型,(2)軟骨形成型、(3)繊維形成型。
 骨の新陳代謝の過程で,骨破壊と骨新生の量的な差によって
(1)造骨型,(2)溶骨型、(3)混合型に分類されます。
発生年齢は,10歳台が60%、20歳台が15%を占めます。発生部位は,膝関節外側部が75%と圧倒的に多く,次いで腕の付け根に多い。

骨肉腫の症状

症状は,腫れと痛みで,腫れが酷くなると,発赤、熱感,静脈が脈打つ感じがします。

医療機関での診断

X線写真検査で診断されます。

医療機関での治療法

骨肉腫の患者さんが局所の症状を自覚した時には,肺に微小転移巣が存在していると考えなければなりません。腫瘍細胞の広がりを防ぎながら,原発の病巣を取り除き,既に存在していると仮定される微小転移巣を消滅させなければなりません。
 基本的に手術は必要ですが,現在では,術前および術後に化学療法が行われます。これらの薬剤はいずれも副作用が非常に強く、経験のある医師の支持のもとで注意深く行わなければなりません。

医療機関での手術療法

以前は,切断・離断術が行われていましたが,最近は患肢温存手術を第一に考えます。
 先ず各種画像診断法(単純X線像、断層X線像、CT像、MR画像、骨シンチなど)を用いて,骨内における腫瘍の範囲、軟部組織への浸潤の程度,肺転移の有無を正確に検討します。
 術前化学療法を約10週間行い,腫瘍の縮小をはかり、病巣の広範囲切除を行った後に,患肢の再建術(人口関節置換術,骨移植術,関節固定術など)を行います。
 術後は,化学療法を約1年間継続し,定期的に胸部X線撮影を行い、肺転移巣の有無を確認します。

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