半月板損傷
部位膝関節 症状運動制限
原因外傷性・加齢性 対処専門医の診断

若年者では円板状半月板,青年期には外傷性損傷が多い。壮年以後は半月板の変形による。コリッという音(CliCk),膝が完全に伸びなくなる(locking),膝くずれ(giving way)が3徴候。

半月板損傷の病理
半月板

半月板は、大腿骨(太ももの骨)と脛骨(脛の骨)の間にある、半月状の軟骨です。上から見ると、半月の型をしてて、外側が厚く、内側は薄くなっています。
 この半月板は、膝の動きに伴う衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。
 また、膝関節を安定させる役目もあります。「半月板損傷」とは、半月板が切れたり、部分的に裂けたりして、痛みを生じる病気をいいます。

原因
半月板が損傷される原因は、大きく2つに分けられます。
外傷によるもの
激しく飛んだりはねたりするスポーツをしていると、膝に強い衝撃が加わります。また、膝に無理なひねりが加わる場合もあります。このようなときに、半月板が切れたり裂けたりします。  この場合は、大腿骨と脛骨をつなぐ前十字靭帯の損傷を合併しているケースがよく見られます。  外傷による半月板損傷は、若い人に多いのですが、中高年でも、ゴルフやテニスなどで半月板を傷つけることがあります。
加齢によるもの
膝を長い間使っていることで、だんだんと半月板が傷み、ついに切れたり裂けたりしてしまいます。  外傷で損傷する場合は、スパッと鋭利に断裂しますが、加齢によるものは、半月板がバサバサに傷んだ状態で切れます。

半月板損傷の症状

断裂した時点では、ほとんどの人が気づきませんが、やがて、膝の内側から後ろ側にかけて、痛みが生じてきます。スポーツをした後や、階段の上り下りや歩行などの運動後に痛むことが多くなってきます。
 また、膝を屈伸したりねじったりすると、コリッという音がします。
 切れた半月板の一部が、関節の間に挟まったときには、膝が完全に伸びなくなることがあります。
 外傷が原因の場合は、これらの症状が急激に現れますが、加齢の場合は、ゆっくりと現れてきます。

医療機関での診断

症状や、スポーツ経験の有無などが聞かれるほか、マックマレーテストやエックス線検査が行われます。マックマレーテストでは、膝をひねりながら伸ばしたりすることで、痛みが出たり、コリッという音がするかをみます。エックス線では半月板は写らないので、確定診断には、MRI(磁気共鳴画像)検査が行われます。半月板の状況が、画像で確認できます。

医療機関での保存的治療法

断裂した位置などによっては、症状が軽く、保存療法ですむこともあります。
 膝の関節を支えている、大腿四頭筋(太ももの筋肉)を鍛えたり、痛みを生じるような動作を避けることなどで、症状を軽くします。

医療機関での手術療法

患者さんの多くは、手術を受けることになります。手術法には、「半月板縫合」と「半月板切除」があります。

半月板縫合
膝に関節鏡を入れ、断裂した半月板を縫い合わせます。  この手術が行えるのは、断裂後それほど時間が経過しておらず、しかも断裂個所が、関節を覆っている関節包の近くにある場合です。 関節包近くには血管があるので、血液から栄養を受け取ることができ、半月板の傷が修復されやすいからです。半月板が修復されるまで、1〜2か月間は膝を固定し、その後リハビリテーションを行います。
半月板切除
半月板縫合を適応できないケースでは、膝に関節鏡を入れ、傷ついた半月板を取り除く手術が行われます。部分的に取り除くこともありますが、加齢による損傷の場合は、すべて切除するのが一般的です。  手術時間は1時間程度で、日帰り手術もできます。しかし多くは、1日〜数日間、入院します。この手術では、リハビリテーションの必要はありません。  半月板を取り除いても、日常生活にはほとんど影響はなく、手術後2〜3か月たてば、軽いスポーツならば行うこともできます。

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