基本的な対処法

肩こりや首の痛みなどは、日常多くの人が経験する症状で、必ずしも専門的な治療を要するとは限りません。とかく「年のせい」などと諦めがちです。たしかに、加齢変化に伴って起きていることも多いのですが、原因となっている病気が何かによって、治療の方針は違ってきます。ただ「首が悪い」ではなく、首のどこがどう悪い病気なのかを知ってこそ、どう治療するか自分の考えをもち、適切な自己管理もできます。自分の病気の原因は何かを知ることから治療が始まります。

様子を見てよいとき、受診を要するとき

肩こりや首の痛みのような症状があるとき、一般に、姿勢や首の動きに問題がなく、筋肉のこわばりや痛みだけなら、セルフケアで様子を見てよいでしょう。

一方、「首の動きに制限がある、痛みがだんだん強くなる、日常生活に不自由」というときは受診して原因を調べる必要があります。特に「排尿の異常」や、がんの既往のある人が「背骨の痛み」などに気づいたときは、必ず受診してください。

保存療法か手術か

治療は通常、まず保存療法を試みますが、強い症状が治まらない、増悪・進行しているという場合は、手術を検討することになります。

加齢性疾患の場合は、基本的に患者さんの意向次第なので、現在の状況、今後の進行の見通しなどを医師からよく聞いたうえで、判断してください。

「歩けない、箸が使えない、排尿障害」が出てきたら保存療法の限界と考えられます。こうした脊髄障害の症状があるときは、早めに手術しないと回復が難しくなります。手術でどこまで治るか、改善の見込みと限界についても、事前に確認します。

手術の基本は、脊髄や神経を圧迫から逃がす「除圧」と、背骨の不安定性を解消し、正しい位置に戻す「整復・固定」です。そのためにどんな方法をとるかは、患者さんの病気、年齢、日常生活の活動性、希望などに応じて選択されます。

納得のいく治療のためには、患者さんの価値観、日常の生活などを担当医に伝えて、よく相談してください。

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